高校受験の塾の選び方
高校受験の塾は、主に以下の3種類あります。
1.個別指導の塾
2.進学塾
3.地域の塾
それぞれに長所、短所があるので、それを把握した上で塾を選ぶといいでしょう。
というわけで、まずは、それぞれの塾の長所と短所を説明します。
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個別指導の塾の長所と短所
個別指導の塾では、先生1人に対して、生徒は1から3人程度です。
だから、個別指導の塾には「丁寧に指導してくれる」「生徒にあわせた進度で教えてくれる」という長所があります。その一方で、「先生の質はあまり良くない」「成績が伸び悩む」という短所があります。
なぜ、そういえるのでしょうか。たとえば、先生1人に対して、生徒が3名、90名生徒がいる塾のことを考えてみましょう。
この塾には生徒が90名いますので、単純計算で、30名の先生が必要です。
30名もの先生を雇うには、金銭的・人材的に、大学生を雇うしかありません。しかも、ふつうの塾とは違い、先生は「人気」で評価されることはないので、教え方が下手な人がずっと先生をしている可能性が高いです(教え方がうまいなら、給与がいい大手の塾で教えるでしょうし)。
だから、個別授業の塾の先生は、教え方が下手、すなわち、質があまり良くないわけです。
しかし、やはり先生に対して生徒の数が少ない方が目が行き届きますので、丁寧に指導してくれます。
また、個別指導は、生徒にあった進度で教えてくれます。無理をしなくてすむので、居心地はいいかもしれません。
しかし、「生徒に無理をさせない」というのを逆からみれば、成績が伸び悩むということでもあります。なぜなら、他の塾では、生徒に無理をさせて、受験対策を詰め込んでいるためです。高校受験は相対評価ですので、他の人が勉強すればするほど、自分の成績は下がってしまいます。
進学塾の長所と短所
「有名A高校×名、合格。難関B高校×名合格」
進学塾は、たいて、このような実績を出しています。実績を出しているだけあって、教え方が上手であったり、受験のプロフェッショナルである先生が多く在籍しています。
その一方で、成績が中くらいから下の生徒は切り捨てられる傾向があります。
なぜ、そのようにいえるのでしょうか。
教え方が上手であったり、受験のプロである先生がいないと、やはり有名高校、難関高校の合格者を出すのは難しいものです。だから、実績を出している進学塾の多くに、教え方が上手な先生などが在籍しています。また、先生は生徒に評価されて、評価が悪いと最悪クビになりますので、たとえ大学生の先生であったとしても、教え方が上手です。
しかし、いくら教え方が上手でも、クラス全員の成績をあげるのは、ほぼ不可能です。だから、ふつう、授業の進度は、クラスの平均より少し上に合わせられます。つまり、クラスの平均より、下の生徒は切り捨てられるのです。
ちなみに、頻繁に補習を行う塾は、授業で切り捨てられた生徒も成績があがるように配慮されています。そのような塾はオススメです。
地域の塾の長所と短所
地域の塾は、ちょうど個別指導の塾と、進学塾の間という感じでしょうか。
そこそこ教え方が上手な先生が在籍していますし、個別指導ほどではないですが、そこそこ丁寧に指導してくれます。また、塾長は教え方が上手なことが多いです。
ただ、地域の塾にはバラつきがあるので注意が必要です(いい塾もあれば、悪い塾もあります。そのバラつきが他のタイプの塾よりもあります)。
成績が良い中学生には進学塾
成績が良い中学生にオススメできるのは、進学塾です。
教え方が上手な先生にあたる可能性が高いため、先生との相性が悪くなければ、ドンドン、成績が伸びていきます。
ちなみに、成績が中より下の人には、進学塾はオススメできません。なぜなら、「切り捨てられる」可能性があるためです。
成績が普通の中学生には地域の塾
成績が普通の中学生には地域の塾がオススメです。特に、しっかり補習をしてくれる塾を選ぶといいでしょう。
ただ、地域の塾はバラつきが大きいため、同級生や先輩・後輩の口コミ情報を聞いて、入塾するかどうか判断するようにしましょう。
成績が悪い中学生には個別指導の塾
成績が悪い中学生には個別指導の塾がオススメです。手取り足取り教えてくれるので、ゆっくりと成績があがってくことでしょう。
ただ、個別指導の塾だと、生徒の進度にあわせて生徒に無理をさせないため、成績が伸び悩みます。
ある程度、成績があがって、さらに成績を伸ばそうと考えるならば、地域の塾や進学塾に変えるといいでしょう。
ちなみに、クラブ活動に集中していて、今は成績が悪くても、ガッツがあって勉強をする気もあるならば、いきなり進学塾に入塾した方がいいこともあります。実際、中学校3年生のときに入塾した当初は成績がすこぶる悪かったのに、成績がぐんぐん伸びた中学生もいます。あくまで現時点の成績は塾を選ぶ目安にしてください。
肌に合わない塾は変えましょう
いざ塾に入って、「合わないな」と思えば、塾を変えるようにしましょう。
塾次第で、今後の人生が決まるといっていいほど、塾選びは大切ですから。