中学生英語の勉強は「理解」を主眼に置く
中学生英語は、覚えるべきところをしっかり覚えていれば、偏差値50くらいまではあがります。しかし、それでは、偏差値をさらにあげることができませんし、中学英語を暗記で乗り切ると、高校英語でつまづいたり、英会話のフレーズも丸暗記しなければなくなります。
中学生英語を「理解」する必要があります。
逆にいえば、中学生英語を理解すれば、偏差値50よりも上を目指せますし、高校英語でつまづくこともないですし、英会話のフレーズを覚えるのも楽になります。また、中学生英語で覚えるべきことも楽に覚えられるようになるので、偏差値50までの中学生も英語の成績を伸ばすことができるようになります。
やはり、中学生英語を理解した方が良さそうです。
では、具体的に、「中学生英語を理解する」とは、どういうことを言うのでしょうか。
まずは「中学生英語を暗記ですませる」とは、どういうことなのかを説明します。
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中学生英語を暗記で、すませるとは?
中学生英語のテストでは、たとえば以下のような穴埋め問題が出題されます。
the door ( ) by Ken (ケンによって壊されたドア)
「『〜された』は受動態を使う。break(壊す)の過去分詞はbrokenだから、答えはbrokenだ」のように考えるのが、「中学生英語を暗記ですませる」ということです。
すなわち、「中学生英語を暗記ですませる」では、以下の暗記している2つの知識を使って、正解を導いているにすぎません。
・「〜される」は過去分詞を使う。
・break(壊す)の受動態はbroken
だから、中学生英語を暗記ですませると、穴埋め問題や選択肢の問題を解くことができても、たとえば「これはケンによって壊されたドアです」のような日本語を英語になおすことはできないのです。
英文を読んだり、英会話したりするとき、もちろん、穴埋めや選択肢ではありません。日本語を英語になおしたり、英語を日本語になおしたりしないといけません。
穴埋め問題や選択肢の問題だけを解けても意味がないのです。
このように、「中学生英語を暗記ですませる」とは、暗記している知識を吐き出して、正解を導くことですので、穴埋め問題や選択肢の問題は解くことができても、日本語を英語になおしたり、英文を日本語になおしたりすることはできないのです。
では、中学生英語を理解するとは、どういうことでしょうか。
中学生英語を理解するとは?
先ほどと同じ問題を例にして、「中学生英語を理解する」とは、どういうことなのか説明します。
the door ( ) by Ken (ケンによって壊されたドア)
「『ケンによって壊された』は、どのような『ドア』なのか説明している言葉、つまり、形容詞句だ。the
door <( )by Ken> ということだ。< >の中は『ケンによって壊された』だから、break(壊す)の過去分詞brokenが答えだ」のように考えるのが、「中学生英語を理解する」ということです。
すなわち、「中学生英語を理解する」とは、「言葉の働き」を理解することに他なりません。言葉の働きを理解すれば、一気に英語が得意になります。
確かに、穴埋め問題や選択肢の問題を解くのに、言葉の働きまで考える必要はありません。
しかし、このように考えることができれば、たとえば「これはケンによって壊されたドアです」のような日本語を英語になおせるようになります。また、高校英語などで困ることはありませんし、英会話のフレーズを暗記するのも楽になります。何より、中学生英語で覚えるべきものを覚えるときに楽になります。
しかし、 中には「言葉の働きを理解するって、何か難しそう……」と思った人もいるかもしれません。
それは誤解です。
正しい参考書を選ぶことができれば、簡単に理解できるようになります。
オススメの参考書
主語、補語、目的語、動詞、形容詞、副詞、前置詞、句、節……。
これらのものを独学で勉強するのは大変です。
そこで、お勧めしたいのは、「基本にカエル英語の本」です。
可愛いイラストで楽しく英語学習できますし、中学生英語を理解するうえで必要な知識を、丁寧に、わかりやすく解説しています。
他にも、「もう一度、中学英語」もお勧めできます。
簡単なことから、ゆっくり丁寧にわかりやすく解説しているので、無理なく言葉の働きを理解することができるようになっています。